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ソーシャルコンシェルジュ

現役の行政書士が、父親を亡くして知ったこと

親が密葬を希望しているときは? やり方は?

 

■密葬や家族葬を希望しているときのやり方とは?

 

 

故人が亡くなる前に、密葬や家族葬など、

小さな規模の葬式を希望していた場合、

どうしたらよいでしょうか。

 

私が経験した密葬や家族葬は、

通常の葬儀とやり方は変わらず、

お声がけして葬儀に来ていただく(会葬していただく)人が、

親族や家族などに限定されるというだけです。

 

つまり参加者が少ないだけで、

やることは変わりません。

 

お報せする人が限られていると、

その分手間がかからず楽だと思われるかもしれませんが、

そうでもありません。

 

親しくしていただいていた方に、

お伝えしないというのも心境としては複雑なものがありますし、

実は噂を聞きつけて、

遺族に直接電話をしてこられる方というのは結構います。

 

聞かれたらありのまま正直にこたえればよいとも思うのですが、

故人の遺志で葬儀終了まで伏せておく約束になっていたら、

それも迷います。

 

そこで、お知らせが後日になってしまった方々へは、

あらためてお葉書などで、

「本来ならすぐにお報せすべきところ

故人の遺志によりこのようなご報告となってしまいすみません」

という気持ちをお伝えする必要があります。

 

 

 

■葬儀はどこに依頼すればよいのか

 

今は様々な業者が規模の小さい葬儀にも対応していますから、

家族葬にも応じられる業者を選べば問題なく執り行うことができます。

 

 

葬儀を依頼する業者が最初から明確に決まっている場合はいいのですが、

亡くなったときに特になにも決めていない場合は、

まずは葬儀業者をすぐに探して連絡する必要があります。

 

どこに依頼するかが迷うところで、

報せを聞いてかけつけた親戚のおじさんに聞いても、

自分の親のときはあーだったこうだったなどというばかりで、

具体的なことはいっこうに決まらないということも、

おおいにあり得ます。

 

できれば事前に葬儀会社の見当をつけておくべきです。

(なかなかそれができないのが人情というものですが。)

 

 

■葬儀会社を決めたら次にスケジュールを決める

 

 

ともあれ葬儀会社を決めたら、

電話などで連絡をつけます。

 

このときのポイントは躊躇せずに質問することです。

後からの変更は難しいので、

気になることは最初の電話などの段階で遠慮せずに聞いてしまいましょう。

 

値段だけでなく、疑問点、すぐに来てくれるのかどうか、

心配なことを聞いていきます。

ここで対応が不親切だと感じるようなら早めに見切る判断も必要です。

 

依頼をすると、

担当者がやってきて、案内をはじめてくれるでしょう。

 

まっさきに決めるのは日程(通夜、告別式、火葬)です。

これはご遺族の希望もありますが、

そもそもどこでやるか、会場をおさえられるかという制約があるため、

業者が両方の都合をすりあわせて決めていきます。

 

先に主要なスケジュールを決めないと、

後のことが具体的に決められないのです。

 

 

■次に見積もりを決める

 

 

スケジュールが決まったら、

次に具体的に葬儀の手順を案内されます。

 

たとえば仏式ならお坊さんをお願いするのかどうかといったことから、

流れに沿って順番にこまかく選択していくことになるのですが、

ここでの目的はようするに「見積もり」です。

 

 

 

葬儀費用というのは、

 

1タイムリミットがある(いつまでも迷ってはいられません)

2感情的になりやすい(悲しさや落ち込みなどがあり平常心ではいられません)

3相場が不明確(比べるものでもないので一概にいえない)

 

という要素があって、

とにかくこちらが黙っていると膨らみやすいものです。

 

 

お立場はさまざまですので、

高額の葬儀が一概に悪いわけではありませんが、

ご遺族が本当にそれを望んでいたのかは大事です。

 

不本意な金額にならないようには気をつけたいですね。

 

 

そこで、

先にある程度予算を具体的に決めておくと、

判断の助けになります。

 

葬儀費用というのは非常に幅の広い価格設定となっており、

「戒名に百万円」とかいう話はざらにあります。

 

だからとにかく自分たちの基準(全部で100万円とか)を決めておいて、

葬儀会社の説明するオプションを次から次へと判断していく作業となります。

 

 

■インターネットでは「◯◯万円しかかからない」と書いてあっても・・・

 

 

ネットで値段をはっきり表示している業者もありますが、

その多くはあくまで「基本料金」のことであり、

加算される別料金(オプション)が必ずあります。

 

 

なんだか騙されたような気分になるかもしれませんが、

オプションのない葬儀はないと思ったほうがよいです。

 

 

これには致し方ない面もあって、必ずしも業者を責めるわけにもいきません。

なぜなら葬儀のやり方やなにをしたいかは今や人それぞれであり、

それに応えるにはオプションで対応するしかないからです。

 

 

たとえば葬儀会場から火葬場まで、

マイクロバスで移動したい人もいれば、

マイカーで移動したい人もいるのです。

 

よって「マイクロバスをチャーターするかどうか」は、

オプション対応とならざるを得ません。

 

結局は喪主側が主体的に判断をして、

これはいる、これはいらない、ときっぱりと決めていくこと、

そして自分たちの価値観でどのような葬儀にしたいのかを、

あらかじめどれだけ明確にできているかが大切です。

 

儀式的なことでよくわからず、

イメージがわかないときは、

担当者に遠慮なく質問していくとよいです。

 

たとえば「戒名はどうしますか?」

といわれたとしたら、その値段だけを聞いて断るのではなく、

なぜ戒名が必要なのかを聞いてから、

そのうえでどうしたいと考えるのか判断してもよいわけです。

 

 

■心付けはを渡すべきか?

 

蛇足ですが、オプションに似ているものに、

心付けという習慣もあります。

 

葬儀には普段は知り合う機会のないさまざまな業者がかかわります。

そうした方々へお心付け(いわゆるチップみたいなもの)を、

渡すべきかどうか、少し迷います。

 

結論から言えばこれは価値観の問題ですので、

渡さなくてもよく、

仮に渡さなかったからといってなんらデメリットはありません。

 

親戚に聞けば必ずひとりは、

葬儀代を払っているのだからそんなのは不要だ、

という意見の方がいるでしょう。

 

ただ一方でそういう習慣は昔から存在しています。

 

そこで渡すか渡さないかの判断の決め手なのですが、

私はやはり故人の主義や性格なんかを思い起こして、

故人なら渡しただろうなと思えば渡せば良いのではないかと思います。

 

具体的なメリットは無いものの、

なんとなくお渡ししたほうがお互い気分よく過ごせるのも事実です。

 

渡す場合は自分が無理のない範囲の額を専用の袋にいれておき、

お渡しする人の数をあらかじめ葬儀会社にうかがって準備をしておけばスムーズです。