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現役の行政書士が、父親を亡くして知ったこと

そもそも相続とはどういう手続きなのか?

 あなたもこんな疑問をもったことがありませんか?

 

「ようするに自分の場合は何をしなければならないのだろうか?」

 

「相続人は誰になるのか?」

 

相続税を払わなければいけない?」

 

「結果的にどのくらい費用がかかるのだろうか?」

 

 

 

そもそも相続とはどういう手続きなのでしょうか?

あらかじめ知っておきたいですね。

 

 

まずはそもそも相続とは何かを確認しましょう。

 

 

■相続は何をどう分けるかのルール

 

 

ようするに相続とは、

亡くなった方が持っていた財産を、

誰がどう引き継ぐのかを決めていく手続きです。

 

 

それにともなって、

引き継ぎですから、

受け取った人への名義変更などの手続きが生じてきます。 

 

 

また、正確に手続きが行われなければなりませんから、

証明のために戸籍謄本などの特殊な書類が必要になります。

 

亡くなられた方には、当然、

現金や預貯金をはじめとして、

さまざまな財産があったはずですが、

これを残された人たちで分けます。

 

 

お金に替えられるものはほとんどが相続財産と呼ばれ、

引き継がれる対象になるのです。

 

金額の多さとは関係ないので、

つまり、誰にでも必ず相続手続きは発生することになります。

 

よくいわれるような、

相続は財産の多い人がするもので、少ない人は関係ない、

というのは誤解だったのですね。

 

 

相続が大変なほどの資産家であれば、

手続きに慣れていたり、顧問の税理士さんがいたりして、

準備も怠らないのでスムーズな側面もあります。

 

 

分け方の原則は、

民法などですでにルールが決まっています。

 

 

しかし原則が決まっているからといって簡単ではありません。

相続財産は人それぞれですし、

遺言の有無や、ご家族の意見の違いなどによって、

非常にバリエーションが豊富になる手続きだからです。

 

 

 

■誰が相続できるのか?

 

亡くなられた方のものを引き継ぐことができるといっても、

全く無関係の人のものは引き継げません。

 

誰が相続できるかは決まっており、

これを、「相続人の範囲」といいます。

 

相続のルールを理解するには、

まず誰が相続できる(相続人になれる)のか、

範囲を知っておく必要があります。

 

 

まず、

よく知られているのは、

「配偶者」は常に相続人となるということです。

(ただし内縁関係の方は相続人に含まれません)

 

また、亡くなられた方の「子供」も相続人ですね。

 

 

つまり範囲の基本は、

「配偶者」と「子供」が相続人だということです。 

 

 

引き継いだ財産を分ける「割合」も

相続人の範囲ごとに法律で決まっています。

これを「法定相続分」といいます。

 

 

基本の範囲は配偶者と子供したが、

このときの割合は、

配偶者と子供に「2分の1」ずつです。

 

ただ、配偶者はひとりしかいませんが、

子供はひとりとは限りません。

よって、子供の分は、

配偶者と半分にしたものをさらに人数で割ります。

 

(子供が複数の場合は、

この相続分をさらに人数で等分するということです。)

 

なお、

相続を放棄した人は

初めから相続人でなかったものとされます。

 

相続は放棄することもできるのです。

もちろん放棄の手続きはきちんと決まっていて、

単に「相続したくない」と思っていただけでは放棄できません。

 

相続放棄のやりかたは、

自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内に、

被相続人の最後の住所地の家庭裁判所に申述を行います。)

 

 

■子供がいないときの法定相続分は?

 

 

では、もし亡くなられた方に子供がいなかったら、

配偶者だけが全てを相続するのでしょうか?

 

 

実は、子がいない場合は、

亡くなられた方の直系尊属にも、

3分の1の法定相続分が生じます。

 

 

直系尊属というのは、

簡単にいえば親の親とか、

そのまた親などです。

 

つまり、

子がいない夫婦の一方が亡くなられた場合、

配偶者は3分の2を相続して、

亡くなられた方の直系尊属(父母または父母が故人の場合は祖父母)が、

3分の1を相続します。

 

 

このように法定相続分には「順位」という考え方があって、

まずは子供に相続分があり、子供がいなければ親に、

というふうに、優先順位が決められています。

 

 

子は「第一順位」、

父母は「第二順位」というわけです。

 

 

では第三順位は?

というと、兄弟姉妹です。

 

 

優先順ですので、

先順位の相続人がいなかったら、

順番に後順位の相続人が相続します。

 

 

■遺言があるときはどう相続するの?

 

 

全部法律のとおりで済めば簡単なのですが、

上記の話はあくまでも原則ということなんです。

 

 

たとえばご本人が遺言をされていれば、

間違っていない限りその遺言に従わなくてはなりません。

 

 

つまり流れとしては、

 

 

もし相続が発生したら、

 

①遺言書の有無を確認します

②だれが相続人なのかを確認します

③相続財産が具体的にどれだけあるのかを確認します

④それをどのように分けるかを話し合いで決めます

⑤決められた分け方に従って名義変更などの手続きをします

 

となり、

まずは遺言を確認する必要があります。

その後、後でくつがえらないように正確に手続きするために、

必要な資料を集めていきます。

 

 

 

■自分にとって必要な手続きはなんなのか?

 

 

 

このように、

相続手続きはたくさんの手続きのあつまりです。

 

 

さらに人によって財産も相続人の種類も違うため、

バリエーションがたくさんでてくる手続きです。

 

 

いまのうちに手続きのあらましを眺めておくだけでも、

いざというとき非常に役にたちます。

 

 

結局のところ、

自分にとって必要な手続きはどれなのか?

があらかじめわかれば、安心なのです。