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現役の行政書士が、父親を亡くして知ったこと

遺言書の書き方と注意点 生命保険を相続させるとき

遺言書を書いてみようと思った方に向けて、

具体的な注意点を明らかにします。

 

 生命保険を相続させたいときの書き方

 

遺言によって、現金や不動産だけではなく権利を相続させることもできます。たとえば商標権や著作権を相続させることもできるし、契約に基づく権利も相続の対象です。

 

生命保険契約も一種の契約ですから、その「契約の権利」を相続させることができるのです。

 

なにかしら「権利」を相続させたいときは、以下のように、①何を、②誰に(どの相続人に)相続させるか、を書くのがポイントです。

 

1 生命保険の権利を相続させたい場合の書き方

ーーーーーーーーーーーーー
遺言者は、下記生命保険契約に関する一切の権利を、◯◯(昭和◯◯年◯月◯日生)に相続させる。

 

      記

保険契約の表示

保険証券番号

契約日

種類

期間

保険金額

保険者

・・・

ーーーーーーーーーーーーー 

 

上記のように、間違いなく保険契約を特定できるように、保険証券の記載に従って、書き写していくとよいです。複数の保険に入っていることもあるので慎重に書きます。

 

 

 

2 保険の受取人を遺言で変更できるか?

 

ーーーーーーーーーーーーー
遺言者は、下記生命保険契約に基づく生命保険金の受取人を、長女(昭和〇〇年〇月〇日生)に変更する。

 

      記

保険証券番号・・・

ーーーーーーーーーーーーー 

 

 保険金の受取人の変更は、遺言によってもすることができるとされています(保険法44条)。

 

ただし、そのような遺言がされたことを保険会社は知りようがありませんから、遺言による受取人の変更は、その遺言が効力を生じてから保険契約者の相続人が保険者に通知しなければなりません。またもしかすると、保険会社や保険契約の具体的な内容によっても、可否が異なるおそれもあります。

 

よって、念のため保険会社に確認してから遺言内容を決めるべきだと思われます。

 

 

 チェックポイントまとめ

 

・遺言では「権利」を相続させることもできます

「何を」「誰に」相続させるのかがはっきりわかるように書きます

・それらを「特定」できるための情報を正確に書きます(保険契約なら保険証券の記載に従って書くなどします。)